『歩きながら彼女たちは』(日野裕太郎)
白い平穏――
果実である彼女たちは
天への供物として暮らす
廃棄された恋人の元へ
彼女は歩き出した
乾いた道へ――
恋人に捨てられ
願いをかなえる主の住処の元へ
彼女は歩き出す
歌と約束――
幼い彼女には
母への慕情を捨てられなかった
亡母の歌声が聞こえる廃屋へ
彼女は歩いて行く
クトゥルフ系怪奇譚三本収録。
【カテゴリ】
幻想 | ファンタジー | 中編 | クトゥルフ
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日野裕太郎『歩きながら彼女たちは』感想:Yuya Sakurai Official Blogその一途な想いが痛々しく、「天」すら斥ける愛は、美しい。ラストがただただ、切なく、狂おしく。