『きれいで汚い箱の底』(日野裕太郎・ハルノブ)
一抱えほどの、木でできた箱
二十人の友達が消えていったその箱を
チョー・チョーはずっとそばで
見守っている
気がつくと視界のはしに現れているその箱から
少年ふたりは逃げ惑っている
火にも燃えず
忌まわしい文字を内に抱えた箱は
すぐ近くにたたずむばかり
大切なものを守りたいひとびとを
箱は迷いなく飲みこんでいく――
【カテゴリ】
ホラー | 奇譚 | 短編 | 怪談 | 不思議
一抱えほどの、木でできた箱
二十人の友達が消えていったその箱を
チョー・チョーはずっとそばで
見守っている
気がつくと視界のはしに現れているその箱から
少年ふたりは逃げ惑っている
火にも燃えず
忌まわしい文字を内に抱えた箱は
すぐ近くにたたずむばかり
大切なものを守りたいひとびとを
箱は迷いなく飲みこんでいく――
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「下町飲酒会駄文支部」というサークルで、コミケ、コミティア、文学フリマなどに参加しています。
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